一部の情報は、2021年3月までの旧社名を含めて当時のまま掲載しています。
 
自然部会

【報告】(11/19-11/24) 世界自然遺産の小笠原で森づくりのボランティア


世界自然遺産の小笠原諸島で、独自の進化をとげた固有の生きものやそれらの生態系を守る取り組みに、端数倶楽部から15名が参加しました。

■活動期間:2025/11/1924
     (当初は7/298/4に予定していましたが、台風により延期)

■活動概要

1.事前説明会

1ヶ月前に事前説明会を開催。小笠原へ行くのが初めての参加者も不安がないよう、現地の気候や環境はもちろん、船内での過ごし方についても丁寧に説明しました。

2.いざ小笠原へ

東京竹芝桟橋へ全員が集合し、定刻に出航しました。
父島には空港が無いため、おがさわら丸が唯一の移動手段です。片道24H掛けての船旅ののち,翌日AM1100に父島へ到着しました。

3.初日の説明会

宿泊先へ荷物を降ろした後、小笠原世界遺産センターへ出向き、滞在中の活動を支援して頂けるNPO法人小笠原野生生物研究会・林野庁小笠原支所・小笠原グリーン株式会社の皆さまからお話を伺いました。
小笠原諸島は海底火山の活動によって出来た島々ですが、過去に一度も陸続きになったことがないため小笠原にしかいない固有の動植物が多数生息していました。
ところが人間の移住に伴い、一緒に連れてきた家畜やペット・荷物に紛れて侵入した動植物が島を侵食し、固有種がその生息地を追われて激減しています。
島内の外来種駆除及び固有種保護について長年取り組まれ、今後も継続した活動が必要であることをしっかりと理解した上で翌日からの活動に備えました。

4.森づくりのボランティア

Image (8).jpg翌日は早朝から洲崎村民の森へ集合し、植樹後の森を視察。伐採済みの外来植物(樹木)を炭に加工し、有効活用するための取り組みに参加しました。
昨年と一昨年は島の子供達と共に外来種を伐採し・固有種を植樹してきた、正に島民の皆さまと端数倶楽部が一体となって活動した森です。
その後、洲崎村民の森の隣接地にて小笠原野生生物研究会(端数倶楽部の寄付先NPO法人)が行っている外来植物伐採作業に加わり、外来種を伐採した後に固有種の苗木を植樹しました。

5.ウミガメの保護とノネコ対策について学ぶ

  • 小笠原海洋センター(端数倶楽部の寄付先、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャーが運営するウミガメの保護と飼育の施設)を訪問し、飼育員の皆様の話を伺いながら幾つもの水槽に分かれて飼育されているウミガメを見学しました。
  • 小笠原自然文化研究所(小笠原の生態系を守るために活動しているNPO法人)を訪問。
    ここでは野生化した猫(ノネコ)の捕獲と一時保護を行っており、ノネコによる固有種(希少種の野鳥・海鳥など)の食害の影響や捕獲の苦労、島内で飼育されているペットの管理方法など多岐に渡るご説明を頂きました。
    捕獲されたノネコは小笠原海運株式会社が無償で東京まで移送、その後は東京都獣医師会によるワクチン接種等ののち、一般家庭に引き取られているとのことでした(※)。

※「ネコプロジェクト」について学ぶオンラインセミナーを、富士フイルムVETシステムズ株式会社(動物用の医療機器、検査サービス提供)と共に開催します(2/3)

 6.再び森づくりボランティアと交流会

出航してから4日目となる11/22には再度サンクチュアリの森へ。
昨日とは異なる場所での外来種伐採後、歩道の整備を実施。至る所に落ちている枝や落ち葉を取り除きました。
夜は村会議員の方のご自宅に伺い、父島の現状と今後取り組むべき課題について様々なお話を頂き、とても意義深い時間を過ごすことができました。

7.最後に

Image (11).jpg父島滞在の三日間はあっという間に過ぎてしまい、名残惜しさが込み上げる中、おがさわら丸が出航する時には岸壁まで見送りに来てくださっている大勢の島民の皆さまから「行ってらっしゃい!」の声があちこちから聞こえてきて正に感無量。船内からも口々に「ありがとう!」の声が響く中、おがさわら丸は島民を乗せて並走する数多くの小型船に見送られながら、父島をあとにしました。

小笠原訪問は今年で3回目となりますが、林野庁・環境省の皆さまをはじめ、小笠原グリーン株式会社様・自然文化研究所様にも大変お世話になりました。
年に一度の活動ではありますが、毎回関係者の皆さまには温かく迎え入れて頂いており、世界遺産にも認定された貴重な自然を何としてでも守らねばならない。
たとえ微力であってもこの素晴らしい島々に対する活動を続けていかねばならないとの決意を新たにした数日間でした。

参加者の皆さんにとっても、小笠原の雄大な自然に抱かれながら過ごした日々の経験は忘れられない貴重な思い出となったようです。
東京から1000㎞も離れた島々に生きる固有種の保全は短期間で成果が出るものではありません。
だからこそ継続した活動を続け、これからも日本が世界に誇る小笠原諸島を守っていきたいと感じています。

Image (7).jpgImage (14).jpg

投稿日:

ニュースカテゴリー


年別バックナンバー