【報告】カンボジア教育支援ボランティア 実施報告(2026年2月)

2026年2月19日から22日の4日間、カンボジアにて教育支援活動を実施しました。(2月18日夜に羽田空港に集合し、2月23日朝に帰国)
今回は15名のメンバーが参加し、認定NPO法人「JHP・学校をつくる会」(以下、JHP)のご協力のもと、約300名の生徒が在籍する現地の学校を訪問しました。
【活動の背景】
カンボジアは内戦の影響により教育体制が大きく損なわれた歴史を持つ国であり、かつては学校が十分に機能しない時代がありました。
そのため、「学べる場所があること」の価値は非常に大きいと考えています。
端数倶楽部ではアジアの教育支援活動として2004年にカンボジアに小学校を建設しました。
私たちは教育支援を通じて、子どもたちの未来の選択肢を少しでも広げることを目指し、定期的に生徒と交流する活動を継続しています。
【活動内容】
1.学用品の寄贈
ノートや筆記用具などの学用品を寄贈しました。日々の学びを支える、ささやかではありますが重要な支援です。
2.交流プログラム
運動会形式のレクリエーション(玉入れ、綱引きなど)を実施しました。
言葉が通じなくても、笑顔と全力は共通の言語です。校庭には歓声が響き渡りました。
また、「おおきなかぶ」では「みんなで力を合わせることの大切さ」を共有しました。
3.「絵を描いてみよう」「巨大塗り絵」
カンボジアでは教員不足で基礎教育が優先されること、授業が2部制といった背景から芸術などの情操教育の授業がありません。絵を描く楽しさ、自由に表現することの喜びを知ってもらいたいと考え、絵画体験に挑戦しました。
日本から用意した色鉛筆は、新品ばかりではなくメンバーの家族が使っていたものや周囲の方から寄贈いただいたものもあります。
国を超えてやってきた色鉛筆で、子どもたちが楽しそうに絵を描く様子は感慨深いものがありました。




巨大塗り絵「きずな橋」。細かく分割して子どもたちに好きな色で自由に塗ってもらいました。
それらをつなぎ合わせて大きな絵が完成しました。自由に色を塗ってもらうため、完成図は混沌とするのではないかと心配していましたが、個性を表現しつつも統一感のある、とても美しい作品となりました。見入ってしまうほどの芸術作品に仕上がりました。


JHP・学校をつくる会カンボジア事業所訪問
【参加者の声(抜粋)】
「同じ人間でも生まれ育った環境が異なることで、人生や価値観が大きく変わることを実感しました。異なる文化や価値観に触れることで、自分の常識や固定観念を見直すきっかけとなり、今後の生き方に重要な示唆を得られました。」
「言葉が通じなくても、子どもたちの笑顔や手を振る仕草で心が通じ合えたと感じました。運動会やアートクラスでの交流は、国籍や言語を超えた絆を深める貴重な体験でした。」
「学校の設備や教育環境の現状をもっと深く知るべきだったと反省しています。子どもたちが体験を通じて学べる仕組みや、保護者の教育理解を促す方法など、多くの課題があることを痛感しました。」
「トゥールスレン虐殺博物館の訪問で、過去の凄惨な歴史を知り、今私たちが享受している平和の尊さを改めて実感しました。」
「現地の子どもから『あなたは幸せですか?』と問われ、物質的な豊かさだけが幸せではないと考えさせられました。自然の中で家族や友達と過ごす生活の中に、心身の健康や豊かさがあるのかもしれません。」
「支援は一方的なものではなく、現地の先生や子どもたち自身が主体となって継続できる形に進化させるべきだと感じました。今後は現地との定期的なコミュニケーションや、文化芸術イベントの開催支援なども検討したいと思います。」
「ボランティアというより交流会のような雰囲気で、子どもたちの笑顔に触れられたことは素晴らしい経験でした。一方で、事前準備や現地との連携不足、活動の目的の明確化など改善すべき点も多く感じました。」
【今後に向けて】
今回の活動は、これまで支援を積み重ねてこられた先輩方の取り組みの延長線上にあります。
その歩みを引き継ぎつつ、今後も継続的な教育支援に取り組んでまいります。
小さな行動の積み重ねが未来をつくると信じ、端数倶楽部はこれからも活動を続けてまいります。
【主担当より】
絵画体験というテーマについて、言葉の壁もあるし誰も経験がない状態での挑戦でした。アイデアを出し合って、大きな塗り絵というプロジェクトになりました。デザインや何分割にするか何度も打ち合わせを重ねて、メンバーには出発直前まで奔走していただきました。結果、超大作のアート作品ができあがり、子どもたちはもとより私にとっても強烈なサプライズとなりました。
交流のアイデアも参加者全員で持ち寄りました。劇を披露したい、サッカーを教えたい、チェキで子どもたちを撮ってプレゼントしたい。得意なことを持ち寄ってひとつの大きなことを成し遂げることは、端数倶楽部のコンセプトと合致しています。本当に素晴らしい仲間に恵まれました。
振り返ると、『こうすればもっと良かった』と感じる点も多くありますが、それは成長の証と捉え、今後の活動に活かしてまいります。
カンボジアに限らず、世界中の子どもたちには良い環境で勉強する権利を持っており、正しい知識を身につけて平和な社会をつくってほしいと願います。
参加者の皆さま、JHP・学校をつくる会のスタッフの皆さま、小学校の教員の皆さまのご協力により、無事に活動を終えることができました。また、メンバーや子どもたちの素晴らしい瞬間を写真に収めてくださった撮影担当のメンバーにも心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
■活動の様子を動画にしました!(YouTube)https://youtu.be/kSOmWf88YPM




