LGBTからダイバーシティ&インクルージョンを考えるオンラインワークショップ
■開催日時:3/19(FRI)19:00-20:30
■開催場所:オンライン(zoom)
■参加人数:8人
さる3/19、オンラインにてLGBTからダイバーシティ&インクルージョンを考えるオンラインワークショップを開催しました。
以下、ワークショップの一部を紹介します。
第一部は、セクシュアリティについての基本的な知識を学ぶことからはじまりました。
私たちの性別は「体の性・心の性・好きになる性・表現する性」から成り立ちます。このような要素はSOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)と言ってLGBTだけでなく、どのような人にでもある要素です。それぞれの要素を書き出してみると、一見あまり変わらないように見える人たちでも実は全然違ったりします。ここでは自分のセクシャリティを分解すること、そして多様なセクシャリティの種類を学びました。
続いて実践ワークショップでは、職場でよくある会話を読み合わせ、何気ない会話の中からどこにバイアスが潜んでいるのか、意見を出し合い自分の持っているバイアスを実感します。
無意識のバイアスは「目に見える要素」と「目に見えない要素」から成り立っていて、自分の無意識下に必ずインストールされています。バイアスは生きてきた経験値のようなものなので完全になくすことはできませんが、自分でどう気付くか、方法を知ることはとても大切なのです。
その後は小さな攻撃性(マイクロアグレッション)に対する認知。一言でいうと「人によってはモヤッとする物言い」のことです。
「ゲイなの?もったいないね」など日常でよくある事例を紹介しながら自分ごとに落とし込みました。これもLGBTだけのことに限らず男女や家族、外国人等の視点からマイクロアグレッションをしているかもしれないとの気づきを得ることが大事です。あなたが投げたものは小さな石ですが、それをいろいろな人から一日中投げられるとしたらどう感じるでしょうか。
最後に、特権性への理解も大切です。
自分の持つ特権性について考えることで、そうではない人たちのこと、そして状況によっては自分がマイノリティになる可能性に気付くことができました。最後に今日からできるセルフチェックのご紹介をして第一部は終了となりました。
ダイバーシティ&インクルージョンとは、違う価値観を無理100%理解しなくてもいい。必ずしも共感しなくても、存在を認め合うということがダイバーシティ&インクルージョンです。
参加者の感想:
- LGBTという括りだけではなく基本的な人との向き合い方について学びや気づきがありました。
- 無意識の偏見をなくすのは難しいが、気付くことは増やせると思った。
- 人も物事も複眼的に見る/考える癖をつけたいと思います。
- 見た目ではわかりにくい個性に気づきリスペクトすることの難しさと大切さに気づいた。
- バイアスを完全になくすことはできないが、自分の言動が相手に与える影響を考える必要があるので想像力を磨く必要性を感じました。
- 悪意があっての発言ではないので人を傷つけたくないが、発言すること自体が怖くなってしまうなと思った。
あなたのSOGI(性別を構成する四つの要素)はどのようなものでしょうか?
国文部会では引き続きダイバーシティ&インクルージョンに関するイベントを企画していきます。6月にはSDGsに関する勉強会を行う予定です。ぜひご参加ください。