一部の情報は、2021年3月までの旧社名を含めて当時のまま掲載しています。
 
活動報告

「丹沢ブナ観察会」を開催しました


■開催日:2016年5月15日(日) 
■天候: 晴れ
■参加人数:27名(端数倶楽部 9名、丹沢ブナ党関係者 18名)
■コース: 御殿場駅 → 籠坂峠 → 三国山 →明神峠 → 駿河小山駅
■概要
 天候に恵まれて絶好のハイキング日和の中をブナの健康度調査を行いながら約8kmを歩きました。静岡、山梨、神奈川の県境に位置する三国山(1320m)を経由して、途中で天狗ブナなどの巨木の幹を測定し樹齢を推定しました。富士山の宝永大噴火(1707年)を生き延びた樹齢300年を超える巨木にも出会えました。20数年にわたり丹沢の自然保護、ブナの観察を続けている「丹沢ブナ党」を端数倶楽部として今後も応援していきたいと思います。

■参加者の感想
★ヤマシャクヤクは昨年ほど咲いてはいませんでしたが、お目当ての巨木の天狗ブナは、今年も元気に新芽を吹き、こちらが元気をもらいました。また、コース途中では、ブナの種から今年芽吹いた実生(みしょう)や、2年目、3年目の幼木も多く見られ、ブナにとってとても良い環境だと感じました。

★初めて参加しましたが、新緑の鮮やかさに目を見張りました。ブナ林が続く森はなかなか神秘的ですね、あれほどの林は滅多に見られませんので貴重な体験でした。

★新緑が美しい木々の中、ヤマシャクヤクの白、トウゴクミツバツツジの紫を愛でながら胸囲4m(推定300年)の元気なブナが多数あり自然を堪能しました。1~3年の実生もたくさん見ることができ、この自然が残って欲しいと感じました。

★気持ちの良い天候に恵まれ楽しい山行でした。バイケイソウ、トリカブト、マツカゼソウ等の有毒草本を残して下草は見事に鹿に食べられてしまい、皮を剥がされた樹木はやがて枯れてしまうのかとかわいそうでたまらなかった。ブナ林は何回来ても美しい、他の季節でもきっと素晴らしいと思います。天災に負けないでと願うばかりです。

★丹沢にあのように立派なブナ林があることを知りませんでした。登山道もきちんと整備されており、快適な山歩きを楽しむことができました。丹沢ブナ党の皆様からいろいろとお話を聞け、勉強になりました。また機会があればぜひ参加したいと考えております。

★ブナ林に吹く緑の風、木漏れ日の清々しいこと、シャクヤクの月光のような気配にうっとりとなりました。近郊でこの自然を堪能できることをはじめての方々はびっくりしますね。一年の空白があっての参加でしたが、この有難さは変わらなかった。しかし、気になったのは倒木が増えたこと。今、シカ害ばかりではなくいろいろな害をストップできる術を尽くさないといけないと感じました。

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