児童養護施設の子供たちと和菓子工場見学ツアー
活動日: 2018年5月12日(土)
参加人数:子ども12名、大人12名(うち端数倶楽部会員7名)
活動場所:横浜市金沢区
■活動報告
【企画背景】
端数倶楽部の支援先として児童養護施設が複数あります。
一般的には、こういった施設に暮らす子どもたちのほとんどは高校卒業と同時に退所、経済的援助もないまま一人暮らしを余儀なくされているのが現状です。
神奈川県藤沢市の『聖園(みその)子供の家』も支援先のひとつで、子どもたちの自立に役立つようにと端数倶楽部会員がこの学園でお菓子教室を開催していること、また支援活動の一環として、子どもたちが大人と過ごす時間や高校卒業後の進路を考える機会を提供したいと考え、お菓子工場見学を企画しました。
【活動の様子】
今回、施設からの参加は小学3年生から高校1年生までの12名。
もなかや水羊羹の生産ライン、大きな釜で炊き上げられる餡子に目を輝かせ、慎重な手つきで和菓子作り体験に取り組み、出来立ての小豆や餡子を味見して大興奮。
大人も子どもも一緒に工場見学を楽しみました。
見学後の質問タイムでは、案内してくださった工場長さんに様々な質問が投げられ、中学生の参加者からは労働時間や働き方改革についてなど、大人顔負けの質問にも丁寧に答えてくださいました。
子どもたちもちゃんとアンケートに記入してくれました。
*今回は老舗和菓子店の「銀座あけぼの」様から、特別にご協力頂いて生産ラインを見学させて頂きました。
普段は工場見学の受け入れはありません。
見学後は横浜テクノタワーホテルでランチビュッフェ。
わいわいがやがやの男の子たち、ちょっとおすましの女の子たち、大人も子どもも美味しい昼食に大満足。
参加者が用意してくださった「なぞなぞゲーム」で大いに盛り上がり、あっという間のひと時でした。
児童養護施設の子どもたちとの接し方、食事の時間までどのように過ごせばよいのか、多少の緊張や不安もありましたが、工場見学を通して参加者24名が自然に打ち解けていきました。
ランチタイムが終わる頃には別れが名残惜しく、子どもたちの乗るマイクロバスが見えなくなるまで手を振って見送りました。
出会い、学び、驚き、笑い、感動の一日、子どもたちによい思い出となりますように。
ご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
■参加者アンケートから
<参加を決めた理由は?>
- 子供たちとの触れ合い:困難な状況の子供たちに何かしたいので、機会を探している
- 児童養護施設の子どもたちと触れ合う初めての機会だったこと。
子どもたちに、和菓子屋工場という、大人が実際に働いている場面を見てもらうことによって、社会人になる意識や、仕事を行う大人の「ポジティブな面」を見て欲しいと考えたためです。 - 以前より児童養護施設でボランティア活動をしており、子どもたちとの交流に興味があったため。
- 子供たちと一緒に園外で活動する体験をして外での子供たちの様子を見てみたかったことと、お菓子工場見学に興味があった。
<参加後のご感想をお聞かせください>
- あけぼの様の受け入れ態勢が心がこもっていて良かったと感じました。
工場長さんはじめ現場の指導くださる従業員の方々も子供たちに対する目線が優しいと思いました。
子供たちがたくさんの質問をしたのもすっかり打ち解けてリラックスし楽しんでいたからだと感じました。 - 福祉部会への参加、それも子供達との交流は初めてなので、少々不安でしたが、大変貴重な経験をさせていただきました。
多くの子供たちと遊べ、話が出来、仲良くなれたように思います。
今回知り合った子供たちと、継続的な交流が可能であれば、子供たちへの支援になるのではないかと思いました。 - 子どもたちがなついてくれて癒やされ、とても良い一日を過ごすことができました。
一方で、両親と離れて暮らしていることをどんな風に感じているんだろう?個人的に何ができるんだろうと様々なことを考えさせられました。
できること、子どもたちの為になることがあるのならば何かしたい。 - 子どもたちの職業意識、社会意識の高さに驚きました。
「働き方改革」や、工場の「労働時間」を疑問に思う、など、自らが大人になったときの働く意識を持っていることに対して非常に関心いたしました。 - 昼食後の「なぞなぞ」遊びの時間などは、子どもたちが自主的に読み上げたり、一緒に考え、解答に対して一緒に感動したりと、良い時間でした。
- 子供達が積極的に質問する場面もあり、良かったなと感じました。
ランチのマナーも守られてた感じがし、同じテーブルの6年生の女子は沢山頂いてました。
とても満足気に見え、食事をしながらちょこっと自分の思い出話などもしてくれました。