森は海の恋人植樹祭活動報告
■開催日: 2019年6月2日(日)
■天候: 晴れ
■主催: NPO法人 森は海の恋人
■開始場所:岩手県一ノ関市矢越山ひこばえの森
■参加人数: 12名(端数倶楽部会員8名とその仲間 4名、植樹祭全体では約1600人)
■概要
1989年に始まり今年で31回目となる令和最初の「森は海の恋人」植樹祭は、全国から約1600人(企業単位での参加も多数ありました)が参加して開催されました。
遠くイタリアからの映画撮影クルーの取材もあるなどイベントの広がりを感じさせられます。
端数倶楽部からの参加者もミズナラ、コナラ、カツラなどの広葉樹を植えました。
普段の生活でほとんど省みられることのない自然の雄大な循環・繋がりに焦点を当てた事業を展開し、森にあって海を、海にあって森を、そして家庭にあって生きとし生けるものすべての幸せを思える人材を社会に提供しつづけていきたいという理念に賛同しています。
今年は真夏のような天候で、参加者も汗だくで最後まで植樹活動を行い、主催団体から感謝されています。
■参加者の感想 (抜粋)
- ・ 31回も続きいろいろ発信するようになり地元に定着、過疎化が進む中この地区は逆に若者が戻ったり嬉しい状況でした。
- 矢越山頂上までは、やさしい景観になり、途中の民家の前では、美味しい水が飲めるコーナーも設置され、皆で活動していることを感じることができた。
- 参加した端数倶楽部仲間は、状況をよく理解し一番大変な場所での植林を何度も広葉樹を取りに往復し最後まで残って植林でき、若いスタッフや、田中克舞根森里海研究所所長から感謝された。
- 矢越山頂上までは、やさしい景観になり、途中の民家の前では、美味しい水が飲めるコーナーも設置され、皆で活動していることを感じることができた。
- ・畠山氏の読売新聞の連載記事を読んでいたので昨年以上に関心が高まり、参加出来て良かったと思います。ただ新たな参加者は少なく平均年齢が高いのが気になります。若い人が来やすい仕掛けとイベントを支えてくれている重鎮のメンバーとの融合ができる取り組みが必要ではないかと思います。
- ・毎年、楽しい会場であり、子供達(小学生)の参加が多いが、今年の植樹祭は特に多かった気がします。樹木の「梓」の紹介をし、この「梓」が苗木として植えられました。今回のキーワードでした。主催者の畠山さんの植樹祭を通して、子供達への成長の期待がわかるような気がしました。そしてその他の人達(私達)は頂いた苗木を残すことなく植樹することが役割のような気がしました。
- ・今回植樹活動をした森につながる海の環境までも実際に見られたことで、「森は海の恋人」が実感を持ってとらえることができるようになりました。
- 次は自分の生活に直接関係する場所(奥多摩地区など)での植樹活動に参加をしてみようと思います。
「森は海の恋人」植樹祭とは
この団体の代表者である畠山重篤さんが昭和40年頃に海の異変に気がつき、興した活動です。
当時、海苔が減り、牡蠣や帆立にも被害がでるようになりました。 山に雨が降ると、農薬や家庭用水が湾に流れ込んでいる。
調査をすると、気仙沼湾に注ぐ大川の上流で雑木林だった山が杉林に変わっていたこと、ダム建設の計画があることもわかりました。
このままでは海が汚れる、大変なことになる。 海を救うためには周辺の川や森に目を向けなければならなない。 森は海を海は森を恋いながら悠久よりの愛紡ぐ(熊谷龍子)と「森は海の恋人」をスローガンに掲げ、1989年に大川上流の室根山から植林活動がスタートしました。
NPO法人 「森は海の恋人」のWebサイトURL http://www.mori-umi.org/