【報告】『持続可能な熊野の森づくり』と『天神崎植樹』活動
世界遺産にもなっている熊野・熊野古道の森づくり支援とナショナルトラスト運動の先駆けとして知られる天神崎で植樹を行いました。
◆開催日:
2023年6月17日(土)~18日(日)
◆活動場所:
和歌山県田辺市
◆参加人数:
12名
◆実施概要
- 『天神崎植樹』活動について
6月17日(土)13時過ぎ 晴天の中、天神崎駐車場へ全員集合。NPO法人 天神崎の自然を大切にする会の方々から天神崎の自然について簡単なレクチャーを受けました。次に植樹の注意点など実際に手本を見せられながら説明を受け作業開始。普段使い慣れない鍬を手に、汗まみれで作業を実施。参加者の皆さんが集中して作業を行ったことにより想定より早めに作業が終了しました。
そこでNPO法人の皆様に裏手にある日和山(標高:35.5m)を案内していただきました。田辺市は備長炭の産地としても有名で、材料となるウバメガシをはじめ植生について説明をしていただき理解を深める事ができました。
- 『熊野古道の森作り支援』活動について
初日の作業終了後、宿である「秋津野ガルテン」(廃校になった小学校を改装)にて20時から熊野古道についてのレクチャーが1時間ほど行われました。まさに教室での授業で、皆さん真面目に受講されていました。
翌日は朝から作業現場に移動。ナタを腰に巻き、ヘルメットを着用し入山です。一部平坦な場所はあるもののほとんどが急な斜面になっています。足元に気を付けながら杉の木の皮を50㎝くらいぐるりと1周削れば完成です。一人1~2本削った後は植栽です。
高さ20㎝位のイチイガシやウバメガシなどの苗を植えた後、鹿の食害から守るため白いプラスティックの円筒を被せます。次に円筒の両側に杭を打ち、円筒が倒れないように固定すれば完成です。手間のかかる作業ですが鹿の食欲はすさまじく単に植栽しただけの場合100%食べられてしまうそうです。
作業終了後はイチイガシの会の婦人部の方々が用意していただいた昼食をいただき解散となりました。
今回の参加者はOB会員の方も多く、体力的に厳しかったと思いますが最後まで手を抜かず頑張っていただきました。
◆参加者からの感想【アンケートから抜粋】
- 昨今増加している自然災害は人工林による影響もある事を知り、単に森林があれば良いというものでは無いことを理解しました。
巻き枯らしという手法は知らなかったので、実際に体験でき有意義でした。 - 地元のボランティアの志の高さに感銘を受けました。
- 活動されている方が熱いものを持ってやられていた。
- NPO法人の主催者にも喜んでいただき、活動や意見交換を通じて真の課題も明確になりました。
◆今回お世話になった団体
以上