一部の情報は、2021年3月までの旧社名を含めて当時のまま掲載しています。
 
活動報告

【報告】2023年度第3回 子ども支援ボランティア『子ども食堂・学習支援教室訪問活動』 


23年度活動の子ども支援ボランティア『子ども食堂・学習支援教室 訪問活動』では、端数倶楽部会員が訪問したさいの様子をレポートして頂いています!

第3回レポートは 『子ども食堂カフェ北野』さんです。

子ども食堂名称:子ども食堂カフェ北野

訪問日時:2023年 12月23日、26日

食事/配布食品の内容:

地域の子ども達や子育て世帯の方を主な対象に以下の様に食事を提供しています。

  • 平日の毎朝:「きたのあさごはん」
    子供からお年寄りまで誰でも利用できる朝食タイムを設定。(予約不要、学生無料、大人は300円)
  • 毎週木曜日:「ホッとカフェkitano
    カフェタイムはランチ(500円)ならびにドリンクとスイーツセット(300円)等を提供。
  • 土曜日:
    週替わりで駄菓子屋開店、子育て世帯への弁当・食料配布会、地域のごみ拾い、子供向けお料理イベントを開催。
  • 小中学校の長期休暇期間:児童生徒限定でランチの提供。

■運営詳細

  • 参加人数
     朝ごはん:40名(うち大人5人) 夕方:30名(子どものみ) お弁当配布:170人(子ども120名)

■運営スタッフ/子どもたちの感想

  • 事務局 代表者様より:

元々は小学校でボランティアをしており、学校関係者に子ども達の居場所作りを数年前から相談していたため、子ども食堂開店は比較的スムーズでした。

近隣の小中学校の通学路から少し外れた場所にあるため、学校関係者に相談し、「通学路から外れているけれど、子ども食堂カフェ北野に立ち寄って大丈夫です。朝ごはんはしっかり食べてください。」という、正式な通達を配布してもらったので、子ども達が気軽に立ち寄ってくれるようになっています。

朝は子供達が単独で朝食を食べに来ることが多いので、子どもに困った事はないかなど声掛けすると、忌憚ない意見が聞けるなどメリットがあります(親が一緒だと親に気兼ねして本当の事を言えない子どももいるためです)。

もちろん親世代の悩みも聞いています。

  • 食堂ボランティアAさんより:

私はボランティア活動に興味があり、開店当初から参加しています。

自分自身も子育て中の母親です。普段は夕方をカフェタイムにお手伝いに入っているので、朝食のお手伝いはイレギュラーです。

ボランティア活動をすることにより「家」「仕事」以外のサードプレイスができました。

そういう場を持つことで、知り合いも増えるし、活動も楽しいし、参加して良かったと思います。

  • 食堂利用生徒のB君

無料で食事ができて、しかもお代わり自由で美味しい料理が食べられて嬉しかった。

店内に本やルービックキューブ等があるので、食事が終わった後もゆっくり一息つけるのが良いです。

活動参加後の感想 

今までいくつかの子ども食堂を訪問させて頂きましたが、
朝、昼、夕方と、フルタイムで開催している子ども食堂は本当に珍しいと思いましたが開設理由を聞いて納得しました。

「子ども達の居場所」という位置付けが高く、事務局の代表者の方が、
来店した子ども達に出来る限り声をかけて、子ども達に変わった様子がないか目を配っていました。

朝食を提供するためには、お店側では6時から仕込みに入るそうで、
開店時間の6時45分にすぐ入店した小学生が3人いて、7時台には子供達で20名前後入れる店内が満員状態になりました。

親子で来店した家族もちらほら見受けました。

朝食提供のため働いている常勤のボランティアさん達は5,6名で、シフトを組んで働かれているようですが、3割位のボランティアは大学生が入っているようです。

朝食提供のピークタイムは7時~8時で、820を超えたころからキッチンは片付けモードに入り、
830頃にボランティアさんが朝食をとっていました。

朝食の場合は、キッチンではスープや小鉢料理等の簡単な調理を行い、
メインは近所のパン屋さんが厚意で提供してくれるパンを提供しています。
(アレルギー等を持っているお子さんの為に、申し出があればおにぎりも作る様です。)

常連の子ども達も多い様で、ボランティアさん達は気軽に子ども達に声をかけていき、お腹いっぱいになった子ども達は、元気に学校へ出かけていきました。

他の子ども食堂とも共通していますが「お腹を満たすだけでなく、心も満たす事」を心がけているようで、来店者とのコミュニケーションを重視している印象でした。

フードバンク等に家庭の余剰食糧品を寄贈する方も多いと思われますが、
本当の支援というのは、「お腹を満たすだけでなく、対話を通して心も満たす事」が、
困っている子供や家庭に本当に必要なのだなと、こちらの活動を拝見して改めて感じた次第です。

また、こちらでは小中学校の長期休暇に児童生徒限定でランチを提供していると聞いて、冬休み中にランチタイムもお手伝いに参加させて頂きましたが、12時から13時の1時間だけのランチタイムに子ども達が途切れることなく来店してきて、厨房内は大忙しでした。(私は配膳準備と食器洗いをお手伝いしました。)

この日は子ども達の中で希望者がいたら、調理を手伝ってOKという事で、
小学生数人がランチメニューのコロッケ用のジャガイモを厨房で丸めていました。

こんな風に、スタッフさんと子ども達の距離が近いところも、この店舗の魅力の一つだと感じられました。

子ども食堂カフェ北野1.jpg子ども食堂カフェ北野2.jpg

 

投稿日:

ニュースカテゴリー


年別バックナンバー