【報告】釧路湿原 自然保護ボランティア 植樹活動 活動報告 2024
国立公園 釧路湿原を守る活動をしているナショナルトラスト団体 NPO法人「トラストサルン釧路」は乱開発から湿原を守るために湿原周辺の丘陵や森を買い取り、取得した管理地にどんぐりから育てた苗木の植樹しています。
本年も達古武湖畔の丘陵の一角「端数の丘」で、トラストサルン釧路の皆さんと植樹活動を行いました。
◆ 開催日 : 2024年10月5日 (土)・6日 (日)
◆ 天気 : 快晴
◆ 参加人数: 15名 (端数会員13名、役員2名)
■活動内容
◆ 10月5日
ソーラーパネルの開発地の視察
初日、まず湿原で進んでいるソーラーパネルの開発地の視察を行いました。
ソーラーパネルは湿原の保全を考慮して設置されている場所と、湿原の希少 動植物を破壊して進んでいる場所があり、NPOではこの希少動植物を守る為の活動されている事を教えて頂きました。
その後、ホテルに移動し、チェックインを済ませた後、NPOによる活動報告会を実施致しました。
NPOの活動報告会を実施
NPO法人「トラストサルン釧路」の黒澤理事長にNPOの活動内容の説明を頂き、又泉理事からはソーラーパネルの開発に伴う希少動植物の現状を説明して頂きました。
始めての参加者が多く、皆さんも関心を持って報告内容を聞いて頂けました。
◆ 10月6日
新しい端数の丘で植樹活動を実施
2日目は、朝からNPO「トラストサルン釧路」のどんぐり記念日の植樹活動に現地の方と一緒に参加しました。まずは苗木の植生地から植樹する苗木を掘り起こし、植樹場所である端数の丘まで運んでいきました。今年は昨年までの植樹地の生育が順調な為、隣接地に新たな場所を用意して頂き、そこに植樹を行いました。
皆さん、熊笹の根に苦労されながらも、一生懸命穴を掘って植樹を行いました。その為、予定していた場所のすべてに新たな広葉樹の若木を植える事が出来ました。
最後に新たな植樹地にNPOの黒澤理事長に新しい「端数倶楽部の丘」の標識を立てて頂き植樹活動を終える事が出来ました。
活動終了後は、達古武湖の湖畔にあるオートキャンプ場で昼食をとり、その後は釧路川のカヌーを楽しむ方と塘路の保全地を視察に行かれる方に分かれ、釧路湿原の自然を十分に満喫されました。
*『NPO法人 トラストサルン釧路』 http://trustsarun.life.coocan.jp/index.ht
■参加者の感想:
- イベント全体は学びもやりがいもあり非常に満足
- NPOの説明は少し物足りず、湿原や現活動の必要性など背景説明が不足と感じた
- 一方的な視点に聞こえ、多角的に現状を学びたかった
- 開発や地域経済活性化(林業・土木業等)の必要性とのバランスも考えるべきと思った
- NPO活動には限界があるため、国立公園の範囲拡大や入場料制度など上流での自然保護策も検討すべきと感じた
- 参加しなければ現状を知る機会もなく、大変勉強になった
- 一見自然が残る湿原も太陽光パネル設置やシカ増殖被害が進行していることに驚いた
- 自然と生態系のバランス維持の重要性と保護活動の苦労を理解
- 太陽光パネルの自然への影響を学び、利点と欠点のトレードオフ関係を理解
- 個人的には説明面で物足りなさがあったが、楽しく有意義な体験だった